残り全部の命を使っても、まだ生きていたい夜の話
こんばんは、あきです。
7/17 tacicaのニューアルバム「HOMELAND 11 blues」が発売しました。
そのアルバムには先着?でミニライブの整理券がついていました。
タワレコの指定された店舗でアルバムを購入した人にだけ与えられるもの。
僕はすぐにアルバムを予約し、店着日に購入。
7/24 tacicaのミニライブが渋谷タワレコB1F「CUTUP STUDIO」で行われました。
18:00
渋谷タワレコに到着。どこに並べば良いかわからずとりあえず階段付近へ。すでに人は集まっていて、ここにいる人たちがみな、tacicaの音楽を聴くのかと思うと楽しみ。
18:30
開場。整理番号順に階段に並ぶ。B1Fから5階まで。アルバム1枚につき1枚の整理券が配布されるため、友人と来ていた僕も入場前は1人で列に並ぶ。
スタッフ「周りの方と番号を確認し合って並んでくださーい」
みんな番号を確認し、静かに並ぶ。孤独である。
僕は並んでいる途中に、番号が次の人に話しかけ孤独を緩和した。ありがとうございました。赤いショルダーバックの女の子。これからたくさんtacicaのライブに行ってください。
入場したら先に入っていた友人と合流。ミニライブというからどんなものかと思ったら普通のライブハウスと変わらない。そして距離感。近い。緊張。
19:00
おなじみのSEでtacica登場。盛り上がる会場。
猪狩さんが右手を挙げる。音が鳴りやむ。
ベース音。小西さんの音。
1曲目は"vase"
tacica初参戦の人がどれぐらいいたのかわからないけど最初の方はみんなただ立って聴いていたという印象。
「ミニライブだとか、ツーマンだとか、ワンマンとか関係なくおれたちは常に本気だから」
途中でのMCでこう言った猪狩さんはいつものライブのように汗をかいて、絶対に喋らない小西さんはいつものように笑顔でベースを弾き、恒例行事になっている自分のコーナーを持っているトシくんはいつものようにバンドを支えていた。
2曲目は"Co.star"
アルバム聴いて思ったのは
「歌詞が変わったな」ということ。
ライブで2回聴いたときとは歌詞が変わっていた。
でも、イントロを聴いた瞬間に体中の細胞が聴覚を持つように澄んでいたように感じた。
3曲目は"newsong"
ナルトの主題歌。アルバムに唯一収録されているシングル曲。
アルバムの中ではなぜだか他の10曲と違うように聴こえる。
たぶんこれだけポジティブに聴こえるからだ。
この時にはみんな手を挙げたり飛びはねたりしていた。とても楽しい。
Fool's Gold、DANと曲は続く。
綺麗なギターと心地よいベース。
客「小西さん喋ってー!!」
猪狩さんが無言で首を振る。
猪狩さん「小西は切り札だよ?」
「おれは友達といたら喋らない方なんだけど、ここだから喋ってるんだからさ、おれもがんばってること知ってほしい」というようなことを言っていた猪狩さんは本当に話すようになったと思う。
ワンマン初参戦したとき、ありがとうしか言わなくて、ほんと話すの苦手なんだなって思ったぐらい。
恒例のトシくんのグッズ紹介も少しあった。
客「立ってー!」
トシくん「立ちます」
癒し!!!!
週の真ん中水曜日だとか関係なく僕は右手をあげ続けた。
猪狩さんの絞り出すような声、何かを聴く人に背負わせる歌詞、tacicaになくてはならないベースとドラム。
アルバムの曲をやって、最後に待っていたのは
人鳥哀歌。
イントロが流れた瞬間に歓声があがる。
体は勝手に動く。
そしてアンコールは"HERO"
最後の最後にこれはずるい。
会場は一体となって、
感動を音を共有した。
たったの40分。
でも、本気の40分。
アルバムの曲たちをこの狭い空間で耳にすることができたというのが
幸せであると言うことだし、
本気をこれほどまで誠実に表現するバンドも少ないのではないか。
それはきっと言葉の少なさが際立たせているのだと思う。
次の日の仕事は右腕が重かったし、なんか腰も痛かったけど、
それはこの日に、この場所で、ライブに参加したという証なのだと思った。
ツイッターで良くtacicaの話をしています。
フォロワーさんも何人か、たぶん5人ぐらいいたと思う。もっとかな。
そういった人たちは当然顔もわからないし、他人ではあるけれど、
同じものを見て感動した仲間であることには違いない。
その感覚を大切にしたい。
次はロストとのツーマン。
参戦する人、よろしくお願いします。
ちなみに、入場前に階段でお話をした赤いショルダーバックの女の子とツイッターで感動の再会。感動かどうかはさておき、そういったことが面白いなって思った。
そして今日も水曜日。ちょうど1週間前の出来事でも消えていくものはあるってことがとても寂しい。
でも、だからこそ大切にしようと思う。
憂鬱は、それまで楽しかった証だと思う。
11 blues。