かばん一杯のありがとうのたった一つがほしかった。
6/1
例年よりも3日早く梅雨入りした東京は渋谷で本日の公演が開催されました。
amazarashi LIVE TOUR 2013「ねぇママ あなたの言うとおり」追加公演
1年前ぐらいかな。どこで知ったのわからないけどamazarashiを知った僕は某動画サイトなどでamazarashiを聴いてみました。
その時は「なんだろうこれ。微妙だなぁ」と。それから数カ月して改めてこのバンドの曲を聴く機会があった。耳にした瞬間にやってきた後悔。
なぜあの時僕はこのバンドをスルーしてしまったのかと。
気持ちが違うからなのかどうなのか。まったく違って聴こえてしまった。
そのメッセージ性の強い歌詞。絞り出すような声。そして映像。
僕の中でそれは重く、そして冷たく、暗いものでした。
でも、光って見えた。なんだその矛盾。でも、そう感じました。
出会いの話。
会場は渋谷公会堂。
全席指定席です。
15:15分。予定よりも遅れて開場。
スーツを着たスタッフがグッズ売り場と会場をアナウンスする。
入場するとピンバッジをもらえた。
雨曝し。感じだとこうだね。
なぜか前の方に並んですぐにグッズを買うことができました。
今回は最初のライブということでPVでも出てくるキャラクターのストラップを購入。
会場の写真は当然撮ってはいけないのでありません。
しかし、公会堂とうこともあり、しっかりとした椅子にゆったりと腰掛けることができた。
開演までだらだらとする。
16:10を過ぎたころ。
会場のアナウンス。
「本日は~」
さらに少しして暗転。
噂には聞いていました。
映像と音を組み合わせたライブだってこと。
演奏者の顔が見えないようにスクリーンが前に貼ってあるってこと。
でも、想像以上でした。
圧倒されて曲ごとに起こる拍手はライブと単純に言って良いものかと疑う雰囲気。
僕はため息が止まらなかった。感嘆のため息。
セトリ。
MCはなし。
ありがとうってだけ。他の人も喋らない。
こんなに言葉を欲したライブも初めてです。
ただ映像と音が場内に響き渡って、それが繰り返す。
幸せだった。
歌詞が辛辣で闇の中だとは思いながらも光が見えるよう。
ボーカルの人の声がさらにそれを思わせていると思う。
映像では歌詞がでる。
ライブではその歌詞をいくつか間違えていたし、声が出ていないところもあった。
でも、聴いている人には言葉は届いているし、歌詞が違うことは関係がない。
僕らはCDを聴いているんじゃない。
生演奏を聴きに来ている。
改めてそう思った。
このバンドには価値がある。僕の中で価値がある。
ライブを聴きにくる価値が、曲を聴く価値が。
僕自身にはいったいどんな価値があるのか、とても考えた。
答えは出なかったけど、その日は考えていた。
だれかに必要されることが勝ちなのか、愛されることと同義なのか、
愛こそすべてなんだろうか。
最後に悲しいこと。
会場内は撮影禁止。それは当たり前。
でも、いました。
終演後にスクリーンに映っているものを撮影する人。
本当に悲しいと思う。
ファンがバンドをだめにするってことを自覚した方が良いです。
座って見れるからなのか、ライブにあまり行ったことのない人もいたんじゃないかと思う。
最低限のマナーを守って楽しむことがなによりも重要だ。
それだけが悲しかった。
amazarashiは最高だった。
そんな陳腐な言葉で終わりにしよう。
久しぶりに書いたけど、何を書けば良いかいまだにわからない。